わけあり人気と消費者心理

わけありというキーワードを目にするだけで、気になってチェックせずにはいられない・・そんな人も多いのではないでしょうか。なぜ、わけあり商品はこんなにも、私たち消費者の心をつかむのでしょうか。
現代は先行きの見えない不況時代ですが、たとえ景気が良くても、消費者の基本的な心理は「よいものを安く」これに尽きるのです。しかし、価格には相場というものがあり、あまりにも相場からかけはなれた激安価格は、逆に粗悪品や不良品ではないかと心配になってしまう側面も、また消費者心理です。特に、ここ数年食品偽装や異物混入のニュースは後を絶たず、食品をはじめとした商品の安全性については、かつてないほど意識が高まっている現状があります。激安価格を見つけた時、思わずかごに入れようとしながらも、「もしかして粗悪品では?」「国産でないとどうも不安・・」などと考えると躊躇してしまう、今はそんな時代なのです。

かつては、わけありと表示してしまうと、正規品から外れた不良品のイメージがあったかもしれません。でも今ではわけありと明示され、その理由がはっきりわかれば、激安価格の根拠が分かってスッキリすると同時に、この程度の理由なら支障にはならない、と思えればお買い得品に早変わりするのです。そもそも、わけあり戦略は最近始まったことではありません。スーパーで、賞味期限の近づいた商品に割引シールを貼って販売していたり、農協の直売所などで、形が不ぞろいの野菜を割安価格で並べていたりするのも、まさにわけあり販売です。
現代は、商品の安全性を、消費者自身の自己責任で選ぶ時代。わけあり人気の裏にある、納得したものだけを購入するという消費者の傾向は、これからも続くことでしょう。